「クロノマスター Tオープン レトログラード」が、クラシカルな雰囲気を醸し出しているのとは対照的に「グランドクロノマスター XXTオープン レトログラード」は、文字盤のローマンインデックスに象徴されるように洗練された表情として映る。
機械式腕時計の歴史は、限られたスペースの中で機能性を追究し、デザイン等を通じていかに愉しませるかを考えながら発展してきた。
奇しくもブランドの創業140周年の2005年にレトログラード機構が開花したのも、惜しみなく注がれ続けてきた時計職人たちの情熱の結晶に他ならない。
驚くべきはレトログラード機構の性能。日付表示は月末の日の真夜中になると、針は1000分の7秒という怒涛の速さで最初の位置に戻る。豪華な装飾に身を包んだ相棒は、やはり頼もしく見えるのだ。